スポーツや大会などでは欠かすことのできないレフェリー。選手やコーチ、観客と同様いなくてはならない存在ですが、一つ決定的に違うのが目立たず粛々とミッションをこなすことだと思います。
そんなレフェリーの目線になれる映画が
「レフェリー 知らざるサッカーの舞台裏」です。
舞台は2008年のヨーロッパリーグになります。UEFAの審判団がいくつかの試合の前のロッカールームや試合後の食事会やカンファレンスの様子を公開しているドキュメンタリーになります。
感想ですが・・・胃に穴が空きそうになりながら見てました。
試合前、フラッグを振ったりそわそわしていたり試合終了後は敗戦チームからヤジを飛ばされながらも審判団で良くやった!いいジャッジだった!とほめあったり。
オフサイドを取らなかったり、PKの判定が少し不安だったりと確固たる信念がないととてもできないなと思いました。
誤審をしてしまうとたちまち殺害予告が飛んできたり自宅付近に不審者がでたり・・・
小学生の試合の審判を行っていた時期もありましたが、少なからず不安はありました。
これが国際Aマッチとなると・・・想像もできないプレッシャーになると思います。
観覧しながら一つ思ったのが、選手はファウルでカードをもらっても、オフサイドをとられてもそこまで非難されることはないと思います。(大事な場面なら別ですが)
それでも点を取ったり、スーパープレーでゴールを防げばさっきのファウルは帳消しになると思います。
審判の場合はミスをしないのが当たり前、選手で言えばファウルもカードももらわないのが当然。
オフサイドやカードを出す判断を間違えた瞬間選手やコーチ、観客やマスコミから思い切り叩かれます。
最近だとyoutubeやXもすごいことになると思います。
国によってはサッカー選手で居続けないと家族が養えないなど死活問題になるので理解できる部分もあります。
そもそも試合に負けたら、ケガをして引退を余儀なくされたら、そもそもサッカー選手になれなかったら・・・
その場合の選択肢があまりないから余裕がなくなり、ミスに対して強い言葉で否定してしまうのかなと思います。
審判団の一人が「サッカーを楽しもう」と周りに声をかけているのが印象的でした。
2008年はVARもありませんでした。
VARの導入について最後少し触れてましたが、「選手もコーチもデジタルを用いてないのに我々(レフェリー)がデジタルに頼るのは反対だ」と言っていたことはなるほどと感心しました。
ちなみにこの映画はamazonプライムにはありませんでした。近くの図書館にもなく、どうしようか考えていたのですが、国立国会図書館というところにあったのでその場で閲覧してきました。
これからもちょくちょく利用しようと思います。
審判の話などもそのうちできたらなぁと考えております。
コメント